Dr.が薦める自立健康のススメ

Vol.4 思いやりが自己治癒力を上げる?

連載では、私たちが健康に生きていくために一番大切なことについて
田中佳先生に語っていただいた内容をご紹介していきます。

<田中先生からのメッセージ>
「健康を考えて、本質を追究した結果、医療は病気への対処だけであって、
健康になる手段が存在しなかったことに、医療を行いながら気づいてしまいました。
ショックでした。故に、ただ病院に通い続けても健康になることはできないのです。
まずは生命の神秘に感動して欲しいと思います。神業とも言える身体の仕組みを知り、
生きていることの感動を味わえば、自分が持つ潜在能力を信じざるを得なくなるでしょう。」



―前回は細胞1つ1つが意志を持っていて、その働きには脳が関わっていない。
細胞の意志はどこから来るのか、というお話でした。
無意識的に働いている治癒力はコントロールできるようになるんでしょうか


体の全システムを何が司っているかというと、ほぼ自律神経ですね。
ホルモンや伝達物質も神経があるから機能するし。全臓器、全細胞につながっているシステム制御神経。
これが交感神経と副交感神経。「ここは血が足りないから血管を広げて送ろう」とか、
勝手にやってるわけ。無意識に。

―無意識ですね。頭で考えてはいないです。

それを意地でも意識する(笑)。自律神経のバランスは緊張とリラックスだけど、
過緊張の現代人にとって健全な状態はどっち?っていうと、
副交感神経のリラックスをいかに活性化させるか、という話になるわけね。

―気持ちがリラックスすれば勝手に自律神経が副交感になる、と。

もっとも速攻で直ぐに出来るのが深呼吸。
青い空、青い海、きれいな川、滝を思い浮かべながら目を閉じて深呼吸すると
副交感神経は作動する。ヨーガの呼吸法とかは良いと思う。

―深い息を吸って吐くんですね。

或いは、楽しいことをする。「笑う」でもいいよ。
「ちょっと今、交感神経の働きが弱いから笑おう」って、これがなかなかできない。

―出来ないです(笑)

練習すればすぐできるんだけど。

―作り笑いでも副交感神経が働くんですか?

働く、働く。「口角を上げろ」っていう、あの話だよね。
楽しくなかろうが口角を上げると、脳は「笑っているのね!?
じゃあホルモンを出さなきゃ!」って欺されるのは脳科学では当たり前になってるね。
だから、やることはそんなには難しくはない。
箸でも口にくわえればいいんだから。

あと凄いのは「奉仕の心」なんだけど、日本人的には「思いやり」のほうが合うと思う。
人にどのように喜んでもらい、喜んだ姿を見て自分が喜ぶか。
この一連の行動とその反応が、一言でいうと自己治癒力を上げるシステム。
これは科学的にそうなっています。そういうことを研究している人がアメリカにいる。
向こうはボランティアの国だからね。日本でボランティアっていうと、
「公共の清掃だ」みたいなイメージがあるんだけど、そうじゃない。

―イメージが違う、とは?

例えば、パン屋さんがパンを焼く。
お客さんに食べてもらって、おいしいって言ってもらう。
お客さんのその笑顔が、その言葉が、最高に嬉しい、
パン屋としての生きがいですって言うでしょ。奉仕の心って、
この感覚なんだよね。これは自我でない。我欲ではないよね。

―そうですね。純粋な喜びですね。

我欲の快楽は身を滅ぼす方向に行きやすいよね。ギャンブル、深酒、
喫煙、過食とか滅びの方向性を持っているよね。でも、自己満足が
ないと他己満足も得られないから、自己犠牲の上の他己満足は
いかんね。バランスが大切だとしか言いようがないけど。

―細胞1個というか、体の機能としても
自分を満足させると細胞がうまく働かない、なんてことはありますか?


自己満足は、その場限りで、継続的には続かないよね。
酒を飲んでヘベレケになったら二日酔いになるだとか。そのしっぺ返しはくるよね。
大きな快楽、自己満足を得たら対価を払わないといけない。

―なるほど。反動があるんですね。

ケーキバイキングで食べ過ぎて、後で吐く、下痢するとかね。
吐いたり下痢したりするのは、胃が「これいらないから捨てるよ~」、
もしくは「なんてこった!」って言って、緊急事態で行っていることだから。
体がなにかをしたら緊急事態ってことだからね。
そういう反応は体が怒っているってこと。暴動が起きてるんだよね。

―細胞や臓器は、しゃべらないけど、明確に意志が働いているんですね。
排除という行為もその意志からきていると。

でもそれが何を基準として行っているかが分からない。神のみぞ知るとしか言えない。
この話は、1個の細胞が意志を持っているならば、細胞の集まった全身もそうだ、
ということになる。そうなると第6感と言われるもの、つまり、
全身の細胞が反応して感じているものがあるんじゃないのか、と思うよね。
場を読む感覚、それは経験としてあるよね。
この場はいいとか、ここは入りたくないとか。

―ありますね。なぜか居心地が悪い感じがするとか。

理由を説明できないんだよね。何となくとしか。なんでもないのに嫌な場所っていうのは
その場の持つエネルギーが全細胞に何らかのアクションを起こして、脳に伝えた結果、
「やめて」って言葉にしている。一瞬で思う時って、脳が働いてない、考えているわけじゃない。
じゃあ、誰が判断したんだっていう話になるよね。
次元の違う何かが判断してるんじゃなかろうか。
60兆の細胞が意志を持っていたらそのくらいのことはできるんじゃないかなと思う。
第6感っていうのは、細胞の瞬時の判断で、細胞が一斉に同じ判断をしていて、
それを脳に伝えた結果、意識化されているのではなかろうか。

(次回へつづく)
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