Dr.が薦める自立健康のススメ

Vol.3 細胞の意志と目的はどこから?

この連載では、私たちが健康に生きていくために一番大切なことについて
田中佳先生に語っていただいた内容をご紹介していきます。

<田中先生からのメッセージ>
「健康を考えて、本質を追究した結果、医療は病気への対処だけであって、
健康になる手段が存在しなかったことに、医療を行いながら気づいてしまいました。
ショックでした。故に、ただ病院に通い続けても健康になることはできないのです。
まずは生命の神秘に感動して欲しいと思います。神業とも言える身体の仕組みを知り、
生きていることの感動を味わえば、自分が持つ潜在能力を信じざるを得なくなるでしょう。」



―前回は、どんな生命体にも「自然治癒力」が備わっている。
様々な生命体がその力を使って進化や成長を行っているけれど、改めて
考えてみると説明のつかないことばかりだ、という驚きのお話でした。


白血球はたった1つの細胞だけど明確な目的を持っているよね。
免疫細胞としてウィルスの抗体を作るとか、がんを見つけて破壊するとか、1つの細胞にそれぞれの役割があってね。
その役割を認識して、ただ淡々とその役割を果たしていく。

―白血球はたくさんの役割がある中で、決められた自分の役割を果たしているんですね。

そしてそれらは全て単細胞で脳がない。神経もない。
たった1つの細胞、それ自体に目的がある。それだけで不思議だよね。
誰が与えたかも分からない目的を持っている。
じゃあ、その目的を果たす意志はどこから湧いてくるのか。

―1つの細胞が持つ意志ですか?

何かわからない仕組みが白血球に「やれ」って言うと白血球は「分かりました」って言って
異物はどれだ?って自分で探してその異物を排除できる。
今、このテーブルの上にあるものを見ても、飲み物を知っていないと飲めないよね。

―確かに。あらかじめ知ってないと、そもそも飲むっていう発想ができないですね。

白血球はなぜか異物を知っている。
異物を食べて自分は死ぬという役割を知っている。
白血球が菌を食べて死んだ集まりを膿(うみ)っていう。

―膿。あーそうなんですね。あれって白血球が菌を食べた死骸なんですね。

そう。死者。死者の山。

―膿がたくさん出るっていうのは、戦ったあとってことなんですね

それだけ菌がいたんだね。白血球さん、よく頑張ったね。膿みながら防壁を作ってる。

―防壁?

白血球が菌を食べて積み上がった死骸の山が、全身に流れたら困るじゃない?
だから、そこから出さないように膿の周囲に膜を張るのね。外に出ないように膜を作る。

―体の中で?

体の中の膿んでるところで。治癒の仕組みの中で、排除できないと判断するとね、
その異物を膜で包み込むんだよね。幾重にも幾重にも。
膿んだところもそれをやろうとする。すごくない?やることが完璧なんだよね。
たぶんそれも役割が違う別の細胞がやってる。
白血球の担当なのかどうかはさておき、「これはいかん」と言って結界を作り始める。
これが膿ができるのと連動しているんだよね。

―絶妙なチームプレー!

突き詰めると、1つの細胞が明確な意志を持っているか、
細胞に意志を与えているものがある、ということになる。
そのスケールを拡大していくと、同じDNAを持った
全身の細胞に「意志がない」と言えますか?

―言えないですね。

言えないよね。肝臓も肺も何かを考えてるはずだよね。
「今日ゴミが多い日だな。掃除しなくちゃ」ってやるわけ。
皮膚もそう。「今日は何か窮屈だぞ」って思うと違和感を出してくれたり。
寝返りもそう。寝てる間にやってる。圧迫されている皮膚が「苦しい、動いて」って
言ってるんだよね。

―臓器は意志を持って働いているということですね。

そうやって考えると、われわれの生活の中で細胞が明確な意志で
メッセージを伝えているんじゃないかということが分かるわけ。
想像できるじゃない?これをもっと広げると症状になる。

―症状になるとは?

胃がしゅくしゅくとするというのは、胃の細胞が何かを訴えているわけでしょ。
胃の細胞がメッセージを送っているわけだよね、たぶん。
胃の細胞に明確な意志があると考えた方が分かりやすい。
細胞に意志があるという前提で我々の体を観ると、妙に納得できるのはなぜでしょうね。
細胞の声を聴くこともできず、修復する力も発揮できない時に病気という状態が完成するんだろうね。

―病気は、そのメッセージが聞こえない状態ってことですか。

電話はあるけど通じない。掛けたけど相手が出ないとか。電話を掛ける力がなかったとか。
電話がかかってたけど居眠りしてたとか(笑)

―それじゃ気づけないですね(笑)

色んな条件があるよね。体は絶対にさぼらないから居眠りをするっていうことはないんだけど。
常に最高のパフォーマンスをしたいんだけど、発揮できない。
それは何かが足を引っぱっているって考えないといけないんじゃないか。
足かせが付いているとしか思えない。役割をきちんと発揮できない何かがある。
でも細胞はあきらめない。捕まった魚のようにもがいている。

―細胞の意志は永遠にかわらないんですね。

もとに戻る意志は変わらない。なくなることはない。
足かせがちょっと外れるだけで、もとに戻る力が発揮される。
これだけだ。これが自然治癒力を発揮することになる。

―なるほど。発想の転換ですね。

で、この話は分かっている事実から出発しているわけだ。
仕組みはわかっていないけど、現実に起こっていることから推測していった結論だよね。
ここで大事なのはそこに脳が関わっていないということなんだよね。
我々が意志だと思っているものに脳は関わっていない。直接は。

―人間的な意識というものは関わってないと。

関わってない。潜在的には関わっているけど自覚としては関わってない。
じゃあ全く別物かというと、そうではない。細胞の意志がどこから来るのかを考えていけば、
無意識的に働いている自然治癒力をコントロールすることも可能になるかもしれないね。

(次回へつづく)
新登場!お試しパウチ10ml×10包!詳細はこちら