EM・X GOLDレポート

EMX GOLDがカイワレダイコンの生育および抗酸化活性に与える影響

株式会社EM研究機構 研究部 浅見尚徳

私たちが呼吸で取り込んだ酸素を、細胞内のミトコンドリアが利用してエネルギーを作る過程では、常に副産物として活性酸素の発生が伴います。過剰な活性酸素は体内の脂質やタンパク質、DNA等を攻撃し、生体膜や組織に影響を与え、動脈硬化やガンなど様々な疾病や老化の原因となります。そのため、抗酸化力の高い野菜や機能性食品・飲料を摂取することは健康の維持や病気の予防に有効だと言われています。

そのような状況のなかで、健康飲料として、多くの方に飲まれているのがEMX GOLDです。EMX GOLDは、光合成細菌など複数種の有用微生物が直接的または間接的に作り出した代謝産物を抽出、製造された飲料です。

これまで、様々な面で体調不良の改善が見られたとの声が寄せられており、EM医学会議等では、医師や研究者らによりその効果が報告されています。これらに対する効果は、EMX GOLDを摂取することで、体内の代謝や抗酸化活性が高まり、低下した免疫機能が回復するからだと考えられていますが、その仕組みについては、未だ不明な点が多く、多角的に検討、研究を進める必要があります。

一方、植物に目を向けて見ますと、EMX GOLDの原料を作り出すEM(有用微生物群)は、農業の分野で広く利用され、多くの成果が出ています。植物でも、光合成や呼吸、各種ストレスにより発生する過剰な活性酸素を捕捉・消去するため、植物体内でビタミン類、フラボノイド類、ポリフェノール類、多糖類が作られ、活性酸素の害から植物自身を守っていることが知られています。

そこで、今回はEMX GOLD の効果の仕組みを明らかにするために、EMX GOLDを用いてカイワレダイコンを栽培し、その生育や抗酸化活性に及ぼす影響について調べました。カイワレダイコンを用いたのは、気候・土壌などの環境要因の影響を受けにくい水耕栽培が可能で、EMX GOLDの直接的な効果を見るための実験に適していると考えたからです。

実験方法

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    カイワレダイコンを栽培する3つのグループ(処理区)の溶液を作成しました。

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    カイワレダイコンの種子を対照区、GOLD1%区、GOLD5%区の溶液にそれぞれ5時間浸漬した後、種子を12gずつ計り、栽培キットに播き、室温27℃の実験室内にて6日間栽培しました。栽培期間中は、2日目に各グループに対応する溶液の入替えを行ない、その後は1日1回それぞれの溶液を補充しました。

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    実験開始後6日目に成長したカイワレダイコンを収穫しました。その際、一部を密閉容器に入れ、冷蔵庫内にて26日間保存しました。これは、EMX GOLDがカイワレダイコンの鮮度にどのような影響を与えるかをみるためです。

実験結果

栽培の観察

写真は、実験開始6日後の成長したカイワレダイコンの様子です。この間の栄養は、すべて種子のもっている本来の力に限定され外的因子の影響を殆ど受けない条件下にあります。しかし、植物体を観察すると、GOLD1%区、GOLD5%区では対照区より胚軸(茎になる部分)が太く、双葉が完全に展開しており、また試食してみると歯ごたえがありました。また、見た目にもEMX GOLDを添加した方が、生育にバラツキが少なく大きさもそろっているように見えました。

カイワレダイコンの生育の様子(実験開始6日後)
カイワレダイコンの生育の様子(実験開始6日後)

収穫したカイワレダイコンを各処理区からランダムに10本を選び出し、1本ごとの新鮮重※(根を除く)、胚軸長、根長を測定し平均値を出しました。また、新鮮重及び胚軸長の測定値から単位長さ当たりの重量を算出しました。

※乾燥しない生のままの重さのこと

軸の太さ重さの測定

表1にまとめたように、1本ごとの平均の新鮮重、胚軸長、単位長さ当りの重量では、統計上では有意な差は認められませんでしたが、EM・XGOLDを添加すると新鮮重や単位長さ当りの重量で大きくなる傾向が認められました。

表1 収穫時の各処理区におけるカイワレダイコンの生育状況
表1

根の長さの測定

根長の測定結果は図1に示しました。平均根長は、対照区では6.27cm、GOLD1%区では6.81cm、GOLD5%区では7.94cmであり、対照区と比較するとGOLD1%区では0.5cm、GOLD5%区では1.7cm根が長くなっていました。すなわち、EMX GOLDを水に加えて栽培すると根の成長がよくなり、添加濃度が5%になると統計的にも有意な差が認められるほど根の成長が促進されることがわかりました。

図1
図1 各群におけるカイワレダイコンの根長に対する影響
Tukey’s Testの多重比較による検定・英小文字の異符号間(a,b)で有意差があることを示す(p<0.05)

EM・XGOLDをカイワレダイコンに与えると代謝が促進され、特に、根の成長が顕著であることが確認されました。

次に、収穫時及び、収穫後26日間冷蔵保存したカイワレダイコンの鮮度保持力の目安となる抗酸化活性を、DPPHラジカル捕捉活性測定法よって測定しました。これは、DPPHというラジカル発生剤をカイワレダイコンに含まれる抗酸化成分と反応させ、ラジカル捕捉活性(抗酸化活性)を評価したものであり、抗酸化物質であるビタミンCを基準にビタミンC当量(mgVC/100g新鮮重)で表しました。

抗酸化活性の測定

収穫直後の抗酸化活性は、対照区、GOLD1%区、GOLD5%区、それぞれ65.2、65.6及び67.9mg VC/100g新鮮重であり、処理区間に有意な差は認められませんでした。しかし冷蔵保存26日目の抗酸化活性は、対照区の54.5に対し、GOLD1%区とGOLD5%区は共に59.8mg VC/100g新鮮重で、対照区と比較して有意に高い値を示しました(図2)。

図2
図2 各処理区における収穫後26日目の抗酸化活性
Tukey’s Testの多重比較による検定・英小文字の異符号間(a,b)で有意差があることを示す(p<0.05)

カイワレダイコンに吸収されたEM・XGOLDは、植物が生きていく上で過剰な活性酸素から自らを守るために、本来持っている防御機能を高める効果を有しているといえます。

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